第14章 リソース・エディタの使い方


今回は、リソース作りについてやります。 簡単なメニューくらいですと手書きでリソース・スクリプトを 書くこともできます。しかし、ダイアログボックスになると お手上げです。そこでお絵かきソフトのような感じで ダイアログボックスなどのリソースを作ってしまう というツールがあります。たいていの統合環境には 付属していると思います。今回は、VCのリソース・エディタの 簡単な使い方と問題点について解説します。

VC++4.Xの場合は、次のようなボタンがあると思います。 下の列の左から、「新規ダイアログボックス」「新規メニュー」 「新規カーソル」「新規アイコン」・・・と続きます。 ダイアログボックスを作るなら一番左のボタンを押します。


そうすると・・・

こんな感じのデフォルトのダイアログボックスが出てきます。 ダイアログボックスの大きさは緑色の小さな四角形を ドラッグすることにより自由に調整することができます。

新しい、コントロール(ボタンとか、エジットボックスとか) を追加するときはコントロールボックスから 必要なアイコンをドラッグしてくるだけです。

それぞれのコントロールのプロパティはそのコントロールを ダブルクリックするか、右クリックして「プロパティ」を 選択すればOKです。実に簡単です。

そして、ヘッダーファイルにIDを自動的に付けてくれます。 ただし、これは「resource.h」という名前になります。 自前で、xxx.hというのを作ってIDを定義すると ビルド時に「2重定義」のワーニングが出ます。 これで、ワーニングが出たからといって自前の xxx.hからID定義を削除すると今度は、 「***が未定義」のエラーが出ます。

対処方法は、2重定義のワーニングが出ても無視すると 次回ビルド時から注意されなくなります。 もう1つの対処方法はソースファイルにresource.hを インクルードして自分ではヘッダーを書かないという方法もあります。 (これが、正しい方法かもしれません)

VC++1.X

の時はメニューから「Tools」「App Studio」 を選択します。使い方はVC++4.Xのとほぼ同じです。

こういった、便利な道具があるためにリソース作りは 大変楽になりました。リソースを作ったらリソースと プログラム本体を関連づけなくてはいけません。 コントロールによっては結構面倒なものもあります。 次回は、またまたtimer.cppの改良を試みながら 解説します。


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Update Apr/07/1997 By Y.Kumei
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