イントロダクション


VC++を初めて購入したとき、MFCのウィザードで自動的に スケルトンプログラムを作った経験のある人はいませんか。 そして、そのスケルトンプログラムのどこをどのように 修正すれば自分の思い通りのプログラムになるのかわからずに 投げ出してしまった人も多いのではないかと思います。

AppWizardはウィンドウズのプログラムで毎度おなじみの 部分をいちいち書かなくても済むようにしたものですが、 これは、MFCのライブラリを熟知した人が素早くプログラムを 書けるようにしたものです(多分)。従って最初から AppWizardを使うのは無理です(少なくても筆者はね!)。 そこで、当分の間AppWizardを使わずに手書きでMFCのプログラムを 作ります。手書きに慣れたからと言ってすぐにAppWizardが使えるように なるわけではありません。そこにはDocument-View構造という大変 高いハードルがあります。しかし、まずはMFCのライブラリになれる意味からも 手書きでぼつぼつと始めます。

一応、このMFC編はSDKの知識を前提としていますので、 SDKの知識のない方はSDK編から読み始めてください。 遠回りのようですが、SDKの知識があった方がすすみが速いと思います(多分)。

また、ここで使用する環境はVC++の32ビット版ですが、16ビット版でも 多少の変更で大丈夫と思います。

ここで、SDKでウィンドウを作るときの復習をします。 ほとんどの場合、次のような形になりました。

WinMain(...) { ウィンドウクラスの登録; 親ウィンドウの生成; メッセージループ } WndProc(...) { switch(msg){ case WM_**: break; case WM_COMMAND: switch (LOWORD(wparam)) { case IDM_**: } default: return (DefWindowProc(....)); } return 0L; }

まず、この形がMFCではどうなっているのかを 比較するとわかりやすいと思います。


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Update 15/Dec/1997 By Y.Kumei
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